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無殺菌牛乳

例によって頭の後ろの方でテレビの音を聞いていると、無殺菌牛乳というものを紹介していた。

何でも、「健康な牛から絞った牛乳だから、牛乳の中に大腸菌がほとんどいないため、殺菌する必要が無い」のだと言う。加熱殺菌しないことのメリットを色々と説明していたが、そんなことはどうでも良い。「ほとんどいない」というのは、「ある程度はいる」という意味だろう。つまり大腸菌が僅かでも検出される牛乳ということになる。もし近所のスーパーで売っている牛乳から大腸菌が検出されたら、即回収という騒ぎになるはずだ。それをさらりと言ってのけるのはプロとして勉強していないという意味になるし、番組を編集した連中はちゃんとチェックしているんだろうか。

動物の病気には不案内だが、確かに乳房炎などの細菌性の病気に罹っていなければ、絞った乳中への大腸菌をはじめとした他の細菌類の混入は少なくなると思う。しかし、大腸菌が混入する機会は絞る段階だけでは無いだろう。それを知っているから彼は「ほとんどいない」と言っているのだ。しかも、大腸菌はあくまでも微生物汚染をチェックする指標であって、大腸菌が検出されれば、他の微生物、例えば病原菌だっている可能性があるということになる。だから市販品で大腸菌が検出されれば回収騒ぎになる。別に大腸菌が悪さをする訳では無い(病原性大腸菌を除く)。また、検出された大腸菌が少数だからといって安心してはいけない。牛乳中ではどうだか知らないが、大腸菌は条件が良ければ20分で倍になる。

生のものを至上のものと考えてしまう日本人の弱点をまんまと突いて、ものを高く売りつける商売の一つだろうが、気になったので調べてみると同類がゾロゾロ出て来る。「無殺菌なので、乳酸菌と酵素が入っている」と特徴を誇らしく書いているところもあった。その乳酸菌はいったいどこから来たのか?(笑) また、牛乳中の酵素には何か意味があるのだろうか? 人間が生きるのに必要な酵素など自分で作っているのだから、なにも牛乳に依存する必要など無いし、そもそも牛乳中の酵素が人体中で正常に働く可能性など無いだろう。酵素を三大栄養素やビタミン類、必須アミノ酸などと混同してしまっているようだ。中学くらいの理科からやり直した方が良いだろうなあ。消費者の無知につけ込んでいるのか、あるいは売っている方も無知なのか、ため息の出るような商売が横行している。土台の腐った舞台の上で楽しそうに踊る人々を見ているような、近頃何だかそんな気がしてならない。

Conophytum uviforme subsp. uviforme

uviforme


夜咲きのコノフィツムは派手さは無いものの、豊かな香りで楽しませてくれます。暗くなってから開花してくれるので、帰宅が遅くなっても十分楽しめます。このConophytum uviformeは花を一遍に開くので見ごたえがあります。夜咲きとは言え、昼間天気が良く無いと花が開かないような気がするのですが、ちゃんと確かめてはいません。出来れば明日の天気を予報してくれたら嬉しいのになあ。満開なら明日は晴れとかね。砂漠の植物は雨が待ち遠しいから、満開だと雨かなあ。

つまらない事を考えながら花を眺めているうちに秋の夜が更けて行きます。

琥珀玉の開花

琥珀玉

リトープスの琥珀玉(L. karasmontana subsp. bella)です。実際この個体がこの学名に対応するかどうか自信はありません。

リトープスにはほのかな菊のような香りがあり、これくらい群生すると結構香ります。

オリーブ玉 開花

オリーブ玉


メセンシーズンも中盤を過ぎ、我が家ではリトープスが開花しています。
写真は「オリーブ玉」(Lithops olivacea)です。
リトープスはごく一部の例外を除いて花の色は黄色か白しか無いため、カラフルなコノフィツムに比べると地味な印象があります。しかし、輝く大輪の花は力強く、群開する様は圧倒的な存在感を与えます。

開花は晴れた日の午後で、夕方には閉じてしまうためほんの数時間だけです。もちろん数日間は開閉を繰り返すのですが、運悪く月曜日に開花し始めると、週末には盛りを過ぎてしまいますし、土日の天気が悪いと花開く姿を見ない内に終了・・・という事もあります。

今年は運良く晴天の休日に満開になりました。自生地では人知れず咲き誇っているんだろうなあ、、などと考えながらしばし見とれていました。

翠星

翠星


今年もメセンのシーズンがやって来ました。
昨年末くらいから園芸作業に身が入らず、手入れも疎かになっていましたので、今年の開花は例年の半分くらいになってしまいました。なんだか植物に通知表をもらったような気分です。

主人の気持ちを知ってか知らずか、写真のコノフィツム'翠星'だけは毎年良く開花してくれます。高校生の頃、2頭で2,000円近くするものを意を決して買った思い出の品種でもあります。普及品種が300円くらいでしたから、私にとっては「超」高級品種でしたね。瑞々しい球体はいかにも弱そうで、数年の間は腐らせはしないかと心配で心配で・・。ところが、見かけ(と値段)によらず意外に丈夫で、普及品種と同じように良く増えてくれました。


17年前の10月、妊娠していた妻が早産する危険があるというので、急に入院することとなりました。見舞いに鉢植えというと「根つく(寝つく)」と言って忌み嫌う人もいますが、別に病気というわけでもありません、手のひらに乗る程の小鉢で丁度満開になっていたこの'翠星'を病室に飾りました。早産防止の薬を終日点滴し絶対安静の状態が続きましたが、11月に入ると予定日より2ヶ月も早く生まれて来てしまいました。娘の体重は1,400グラム程しか無く、両手のひらにおさまる程の大きさでした。すぐさまNICUに入院させ、担当医から状況と今後の説明を受けます。至急名前を決めて市役所に出生届を出す事やその他の届け出、1週間以内に死ぬ事もある事、脳障害や未熟児網膜症等が後々出る可能性もあり覚悟する事・・・。今思えば随分な状況だったのですが、意外に冷静に聞いていたものだと思います。そんな心配もどこへやら、病院で年を越した娘は出産予定日には体重も十分に増え、無事退院する事となったのでした。この'翠星'が咲くたびに当時の事を思い出しますが、妻も娘もそんな事は知りもしないでしょう。

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