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苗の購入とウイルス

高価な開花株を購入する財力が無いので、「欲しいものは自分で作る!」を信念に種まきばかりしていますが、ちょっと懐が暖かいと小さな苗を買い求めてしまったりします。
ミヨシパーティードレス1

数年前に葉が2~3枚の苗を購入したミヨシのパーティードレス系品種で、名札には「ピンク」とだけあったように思います。その後「フェアリーローズスポット」と、口に出すのがちょっと恥ずかしいような品種名で販売されるようになったものと同じ個体では無いかと思っています。2千円強と、小さな苗なのに驚く程高価でした。

ミヨシパーティードレス2

こうして光に透かして見るとまた雰囲気が違って見えますね。

ダブルイエロー

こちらは、昨年ガラポンで当たったパーティードレス系の黄色。名札が無かったのですが、たぶんミヨシの品種だろうと勝手に想像しています。

その他、秋田の高杉さんから原種の小苗を買い求めた事もあります。さすがに原種は自分では作れませんからね。

他はほとんど実生由来の株しか無いのですが、苗の購入を避ける理由の1つが、ウイルス性の病気(ブラックデス)を持ち込みたく無いという事です。多数ある苗の手入れをする時、1株毎にハサミを滅菌しなくてはならないとなると、とても手が回らなくなってしまいます。ブラックデスの宿主がヘレボラス以外にもあるのかどうか知りませんが、幸いなことにこれまでブラックデスの症状が現れた株は1つもありません。

ヘレボラスがブームになると同時に、多数の開花株がブラックデスが発生している海外のナーセリーから輸入されたのだと思います。そしてウイルスも一緒に・・。日本でのブーム以前、1993年発行のライス&ストラングマンのヘレボ本には既にブラックデスが新しい病気として紹介されており、ウイルス性らしいという事も記されているのですから、何故国内で被害を拡大させてしまったのか・・・。そう思うと残念でなりません。
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ダブルのヘレボラス

八重咲きのヘレボラス(本記事では、レンテンローズ=ヒブリダスを指すことにします)については、パーティードレス系を本で見て知っている程度でした。開花株や苗は普通には出回らないものでしたから、ドイツの種苗カタログに「ダブルも出る」と書かれていた種子を買い求めたりしていました。しかし、乾燥種子の発芽率は極めて悪く、混合種子からダブルが現れることはありませんでした。

20世紀も終りの年だったでしょうか、ダブルホワイトの種子を買ったのは・・・。
八重咲きの出現率が95%以上の種子繁殖品種として、まるで彗星のように現れたのがダブルホワイトです。パーティードレス系と違って丈夫なのも魅力の一つとか。例のホワイトピコティーをダブル化したかったので、早速種子を買い求めました。もちろん種子からですから、開花までには4年は待つ覚悟です。1粒200円くらいしたでしょうか、非常に高価な種子だったと記憶しています。発芽しなかったら嫌だなあ・・・などと。

ダブルホワイト

そして咲いたのがこの花です。開花し始めて数年になりますが、種子系品種だけあって株によって花の形が微妙に異なっています。何より問題なのは花粉が出ない個体や、交配しても種子が出来ない個体が少なからずあるという事です。稔性のある個体を選抜して交配親に使っています。

ダブルピンク

こちらは、ダブルホワイトとほぼ同じ頃に現れたダブルピンク。

どちらの花も毎年咲くようになりましたが、花が下向きだとあまり綺麗でないことが気になります。ボッテリと重たい花がぶら下がる様は、正直あまりヘレボラスのイメージに合わないような気もしますし。本やカタログで良く見る写真は、例えば・・
ダブルホワイト正面

こんな感じで、無理矢理上を向かせて撮影したものが殆どと思います。なかなか魅力的に見えますね。でも、普段は一番上や二番目の写真のような斜め上や横からの姿を眺めるようになる訳です。ちょっと重たいですね。

ダブルホワイトの出現で自動的に予想される事は、ブラック、イエロー、レッド、ピコティー等のシングルとのF1を作り、さらにF2以降で各色のダブルが分離して来るだろうと言う事です。あとはダブル同士の交配でダブルの出現率を高めれば良い事は、誰でも容易に考えつきます。あとは実行あるのみ。生産者は、良い親を探す!他の人や時間との競争!!です。後発でもF2~F3まで進んでいるでしょうから、既に各色とも出揃っていて、生産個体数(ダブルの出現率)が価格を形成している段階と思われます。ただし、ヘレボラスのダブルは、完全八重咲きでは無い(雄しべや雌しべまで花被片化していない)ため、ダブルの採種は比較的容易ですから、すぐにシングル並みの価格まで下がるものと予想されます。

さて、独自の品種を作り出すという事は、このように自動的に予想される事を実行するような安易な事なのでしょうか。本当のオリジナリティーが試されるのは、今のダブルブームが去った後になるのでしょう。その時、アシュウッドナーセリーを越える花々が日本で生まれている事を期待しています。今回、池袋で開催されたクリスマスローズ展には行きませんでしたが、ピンクアイス等、アシュウッドで既に開発されているものの二番煎じ(輸入品?)を麗々と展示しているようでは、少々先が危ぶまれるような気もしますが・・。

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原種・クロアチクス

昨年は葉だけの紹介でしたが、今年やっと開花してくれたので、改めて紹介します。

クロアチクス

Helleborus croaticus

草丈や花色はアトロルーベンス(H. atrorubens)とほぼ同じで、花被片の外側は葡萄茶色、内側には緑色が入ります。クロアチクスの大きな特徴は葉に細毛が生えることで、この写真でも白く小さな点として見えるかと思います。

クロアチクスの毛

また、細毛は花茎や花被片の付け根付近にも密生していて、アトロルーベンスとはこの細毛の有無で区別する事が出来るそうです。右側の花の花茎に、細かな毛が白い点として見えるのですが、確認出来ますでしょうか? ちょっと見にくい写真になってしまいました。

産毛ものの好きな私としては、この柔らかな雰囲気を交配種にも活かしたいと思うのですが、葉が展開すると普通のヘレボラスと同じになってしまうのが残念です。芽出しから開花までのひと時を楽しむという事になりましょうか。

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香りのヘレボラス

Helleborus multifidus subsp. bocconei (Tenore) B. Mathew

ボッコネイ

枯葉の整理をしていたら、どこからともなく柑橘系の香りがしました。
おや?どこかで咲いているな・・。
と言う事で、葉の間を探しましたら、やっぱり咲いていました。緑色の花を一輪だけ。葉の色と同じなので全く目立ちませんが、強い香りが存在を主張しているようです。単調な手入れをしてる時にこういう発見や楽しみがあるので園芸はやめられません。
ボッコネイ正面

うつむいた花にちょっと上を向いてもらいました。

香りのするヘレボラスとしてはオドルス(H. odorus)が有名ですが、我が家で栽培してる株に限って言えば、このボッコネイの方が香りが強いです。香りの質については、個体差があるようなので、入手されるのでしたら好みの香りの個体を選ぶのが良いでしょう。

葉の裂片数が多く、また鋸歯が目立ち、ヒブリダスとは異なった雰囲気を持っています。花の香りや葉の雰囲気が交配でどのように遺伝して行くか興味深いものです。

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デュメトルム交配

ヘレボラスは交配が簡単なので、プロの生産者はもとより個人でも、お気に入りの株を目指してチャレンジ出来るのが魅力ですね。ヘレンバラード以来、交配の目標は丸弁、受け咲き、クリアな花色でしょうか。それに加えて、「八重咲き」は20世紀末から起こったヘレボラスブームの立役者として歴史に名を残す事になるでしょう。アマチュアからプロに至るまで、ここ数年はダブルの交配に熱心に取り組んでいるようです。

ところで、交配で目的の花が出て来る確率はどれくらいでしょうか。さらに、栽培面積と年月、そして手間を考えると気が遠くなるようです。そこでちょっと考えてみました。人気の形質となれば、数年たてばホームセンター等で簡単安く手に入るようになるんじゃないかと。無菌播種しなければならない上に、播種から開花まで5年以上かかるエビネでも、1株10万円以上したものが数千円になるまで20年もかからなかった。播種が簡単で3年で開花するヘレボラスなら10年くらいで同じレベルになるのではないか? ならば、人気の形質はプロに任せて、安くなるのを待って買った方が効率が良いだろう・・・と。だいいち、プロと同じ目標を立てたところで、親株からなにから全ての面で劣勢なアマチュアが、プロ以上の完成度のものを作れる確率は低いでしょう。

交配の目標は人それぞれと思いますが、高価で取引されているような花を自分でも作出できたらなあと、ついつい華やかな流行花を手本にしてしまうのが人情です。しかし、交配から開花までには年数がかかることを忘れてはいけません。交配から開花までの間に、現在数万円で取引されているものでも、数千円にまで下がると同時にありふれたものになるのが普通です。折角苦労して育てたのに、より完成度の高いものが大量に販売されるのを見るのは面白くありませんね。どうせ交配するなら、自分のところにしか無い花を目指すのが趣味交配の醍醐味でしょう。それで私はプロがあまりやりそうにない、つまり地味~な交配目標を立てようと考えました。幸い、ヘレボラス属には特徴を持った沢山の原種があります。これらの特徴を園芸品種に取り入れる事を考えるのも楽しいでしょう。私自身、沢山の交配を行なっているわけではありませんが、その一例を紹介しましょう。

デュメxピコティーNo.1


まずは写真の説明です。左側は種子親の原種デュメトルム。これにホワイトピコティー(ダークネクタリー)の花粉をかけて、得られたF1が右の花。花径は左のデュメが3cmで、右のF1が5cm弱。親のピコティーは花径8cm以上あります。

この交配の目標は、我が家の狭い栽培面積でも楽しめるように、株全体を小型化し鉢植え栽培に適した大きさにすること。触ると痛い葉を柔らかな感触にする事。それに夏以降に葉を落葉させて、ヒブリダスの葉の見苦しさを無くす事です。つまり、原種H. dumetorumから、小型の草姿、夏枯れ性、葉の柔らかさをヒブリダスに取り入れる事にしたのです。

とりあえず、初花ですが、草丈10cm程で開花してくれました。また、地色は緑色ですが、ピコティー&ダークネクタリーが連動して入ってくれました。これは予想通りです。全部で20株程栽培していますが、残りの株がどうなるか楽しみです。F1では完成度が低いので、さらにバッククロスなど行なわねばなりませんが、気になるのはデュメトルムとヒブリダスのC-value(核1個あたりのDNA含量)の違いです。C-valueの異なる種間雑種は不稔になることが多いので、後代が得られるかどうかも重要なチェックポイントでしょう。

下の写真は、昨年春にも紹介した花粉親のピコティーです。
MotherPico.jpg


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Author:conocono
花好きおじさんの園芸と植物に関するあれこれ。
たまに作り話もあるので要注意。

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