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花色の早期選抜

メリクローン増殖されている一部の品種以外、販売されるヒブリダスは実生で増やされているのが普通です。ラベルに花の写真が大きくプリントされていますが、写真と同じ花が咲く確率はそれほど高くないのでは?と思っています。このような苗を買った事が無いので、実際のところはどうなんでしょうね?? ヒブリダスには「実生系の園芸品種」は無いという事情を知らない方は、2年くらい栽培した後に期待とは違う花が咲いたらどう思うでしょう。苗の段階である程度の選抜が出来れば、生産者も買う人も期待はずれのリスクを減らすことが出来ますね。より積極的には、小さい苗の中から「お宝」株を見つけ出す可能性が高くなるとも言えます。

小苗の段階で目的の個体を選抜することを「早期選抜」と言って、苗の色形に花の色形が現れる場合に実施可能です。植物の花は葉の変形と考えられますから、葉でも花の形質を決める遺伝子が働いている場合があるわけです。ヘレボラスでは、例えば黒っぽい花の咲く株では、葉も黒っぽい事が多いです。このように、葉と花で同じ遺伝子が働いていると考えられる場合、「遺伝子の多面発現」と呼びます。反対に、我が家のピコティーは葉の色には顕われないので、多面発現するしないは、系統にもよるのだと思います。どちらにしても手持ちの株を良く観察する事が大切でしょうね。ただ、個体毎に芽生えから開花まで観察するには根気が必要で、私もちゃんと調べた事はありませんでした。開花株の葉と花を見比べて、感覚的に「傾向」を感じる程度です。

プリムライエロー実生

昨年播種したアシュウッドのイエロー系が発芽しました。芽生えを見比べてみると、右上の芽生えだけが双葉の色が黄色っぽく、付け根の部分が赤く着色しているのが判ります。この双葉の様子は、今年開花したイエロー/ゴールドネクタリーの葉に良く似ています。

イエローゴールドネクタリー

イエロー/ゴールドネクタリーの開花株です。
ネクタリーの色は、陽光の下で見たとき、より濃い黄色に輝くように思われます。

7本ほど発芽しているので、それぞれに番号をふって、開花まで見守ってみようと考えています。黄色っぽい双葉の株はイエロー/ゴールドネクタリーを咲かせるかどうか楽しみです。
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ゴールドネクタリー系?

小学生の頃に植物の栽培にはまって以来、草花類はタネ播きから始める事にしています。タネ播きから・・と言っても、10年以上前は国内でのヘレボラスの種子販売はほとんど無かったため、海外の種苗会社から購入していました。しかし、種子の管理が良く無いようで、発芽率は種類によってバラバラ、中には全く発芽しないものもありました。同じ頃、花郷園さんでは色別種子を販売されていましたが、やはり輸入種子のためか発芽率に問題があるものもあり、また色別系と言っても固定度は低いものでした。その後、ヒブリダスについては、イギリスのアシュウッドナーセリーから数年おきに購入することにしています。アシュウッドと言えども、やはり固定度はそれほど高いものでは無く、咲いてみるまで判らないのが実情です。もちろん、それがタネ播きから始める楽しさの1つではあります。

ゴールド?

今朝、咲いているのを見つけた、アシュウッド種子由来の花です。
黄色がかなり濃く、ロウで出来たような質感を感じます。ネクタリーはゴールドと呼ぶにはやや淡い感じがしますが、一応ゴールドネクタリー系と呼ぶ事にしましょう。雌しべの赤色が中々印象的です。先の記事にいただいたコメントで、ゴールドネクタリーは花粉が出ない株が多いと有るとありましたが、この花でも葯がつぶれていて、残念ながら花粉親には使えなさそうです。

タネ播きをしていると、たまにこんな花が咲いてくれて、そんな日は1日中嬉しい気持ちになります。

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Helleborus hercegovinus

昨年は確か葉の紹介だけだったHelleborus hercegovinusに、今年初めて一輪だけ花が着きました。

ヘルセゴビナス

このヘルセゴビナスは、細かく分裂した繊細で優美な葉が特徴で、ストラングマンの本で知って以来ずっと欲しかった原種です。やっと数年前に入手したものの生長が遅く、なかなか開花してくれませんでした。種子親にするには株に力が無さそうなので、今年は花粉親になってもらいましょう。

私が交配の大きな目標にしていることは、草姿の優美な個体を作る事です。柔らかな葉、繊細な葉、うつむいた中~小輪の花、夏枯れ性、優雅な香り・・そして、トータルバランス。各原種に散らばっているこれらの要素を1つの個体に集めるのは容易では無さそうですが、
気ままにマイペースにやっています。目の黒いうちに見る事が出来れば幸せかも知れません。

ヘルセゴビナス交配は既に試みられている事で、F1では裂片の細かさが消えてしまうそうですから、F2以降での分離を狙うしかないでしょう。生長の遅さも気がかりです。ヒブリダスとの交配で生育が旺盛になってくれる事を祈りましょう。

昨年、大木ナーセリーさんからヘルセ交配の種子を譲っていただき、それがぼちぼちと発芽して来ています。生長の問題なども徐々に明らかになって行くでしょう。

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芳香性雑種の育成

ヘレボラス属は、俗にクリスマスローズ属と言われますが、これは原種H. niger(ニゲル)がクリスマスローズと呼ばれる事に由来しています。クリスマスローズという呼称が大衆受けするため、レンテンローズやその他の近縁種までもがクリスマスローズと呼ばれるようになってしまいました。商業的なご都合主義で十把ひとからげにされてしまい、本来の名前が持っていた文化的な背景が失われてしまったように感じます。

さて、呼び名の話はともかくとして、あふれるように咲き誇ったヘレボラスにバラの香りがあれば素晴らしいと誰もが思うのでしょうが、残念なことに普段目にするレンテンローズやクリスマスローズには香りがありません。今最もポピュラーなレンテンローズ(ヒブリダス)は、かつてオリエンタリスハイブリッドと呼ばれた事から判るように、原種オリエンタリスをベースに個体選抜や種間交雑によって成立しました。オリエンタリスには香りがありませんから、レンテンローズにも香りが無いのは当然のことと思われます。

種間交雑と言いましたが、ヘレボラスの原種には柑橘系の芳香を持つものが数種あります。これらは利用されなかったのでしょうか? 調べてみると、ヘレンバラードは黄花個体を育成するために、原種オドルスを多用したようです。オドルスはその名の通り、芳香のある原種です。しかし、香りのあるレンテンローズが皆無である事を考えると、芳香形質は劣性遺伝するのかも知れません。また、「黄花」という育成課題が優先ですから、香りの選抜には注意が払われなかったとも考えられます。

そこで、香りの遺伝を確かめるために、ホワイトピコティ x オドルスの交配実験を行いました。運が良ければグリーンピコティの芳香株が得られるはずです。
香りの育成

それで、今年咲いた花はこれです。
右が花粉親のオドルスで、ホワイトピコティーとの雑種が左です。

香りの種子親(マザーピコ)

例によって、ホワイトピコティ(今回は種子親)はこれです。

種子親のピコティという形質は優性形質ですが、ヘテロであるためF1ではピコの有無が1:1に分離します。最初に咲いたのはピコ無しでした。さてさて、香りの方はどうでしょう・・・??

さして期待していなかったのですが、ちゃんとオドルスと似た香りがするではありませんか!香りの質や強さを比較するのは難しいのですが、もう数日かけて比べてみようと思います。とりあえず、芳香性はF1でも顕れるようですから、芳香性雑種の育成も夢では無さそうな感触を得ました。グリーンピコティーの芳香花は出て来ないかなあ・・・。

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デュメトルム交配(遺伝の考察)

2007年2月13日の記事に書きましたが、デュメトルム x ヒブリダス(ホワイトピコティー)交配の結果についてもう少し詳しく書き留めておきましょう。ちなみに、交配の組み合わせの記載は、種子親 x 花粉親 とするのが世界共通のルールです。

1.草姿
 この交配の目標は、矮性で柔らかな葉を持つデュメトルムに、ヒブリダスの豊富な花色を導入する事でした。
デュメトルムハイブリッドと種子親(デュメ)

 ヘレボラスの花茎は開花始めから徐々に伸びて行きますから、正確な比較が難しいのですが、この雑種株では種子親の矮性が強く現れているように思われます。花径も1番花と2番花では異なりますが、やはり種子親であるデュメの影響が強いようです。

2.ピコティーの遺伝
デュメトルムハイブリッドと花粉親

花の裏側から・・
開花株数が少ないので、分離比は来年以降計算することとして、ピコティーの入り方について考察しておきます。
花粉親(左)の着色部分は花被片の周辺部分と維管束(葉脈にあたる部分)に見られ、雑種株(右)でも同様です。但し、雑種株の維管束部分では葉緑素の緑色が被るため、濁った色になっています。この交配のポイントは、デュメの花被片周囲が白い(葉緑素が少ない)ことに着目した事です。白覆輪と言って良いこの部位に、花粉親の赤色を乗せる事が出来れば、クリアな赤色が出せると考えました。目論見通り、比較的鮮やかな赤色が乗ったと思っています。

3.ネクタリーの色
デュメトルムハイブリッドと花粉親(正面)

花粉親のピコティー&ダークネクタリーは、白花のヒブリダスとの交配実験の結果、リンクして遺伝する事が判っていました。原種であるデュメトルムとの交配でも、この写真に示す通りピコティーとネクタリーの着色はリンクして遺伝するようです。写真は出しませんが、ピコティーの乗らなかった兄弟株ではネクタリーも緑色でした。
ピコティーは優性である事が判ったので、もしダブルのホワイトピコティーが欲しければ、ダブルホワイト x ピコティー(あるいは逆交配)のF2を取れば良いのだと言う事が判ります。

4.地の色
 出来れば小型のホワイトピコティーにしたかったのですが、今のところ全てのF1花で地色が緑色です。緑の地色は優性のようですから、クリアな花色が欲しければF2以降をとらねばならないでしょう。

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花好きおじさんの園芸と植物に関するあれこれ。
たまに作り話もあるので要注意。

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