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デュメトルム交配

ヘレボラスは交配が簡単なので、プロの生産者はもとより個人でも、お気に入りの株を目指してチャレンジ出来るのが魅力ですね。ヘレンバラード以来、交配の目標は丸弁、受け咲き、クリアな花色でしょうか。それに加えて、「八重咲き」は20世紀末から起こったヘレボラスブームの立役者として歴史に名を残す事になるでしょう。アマチュアからプロに至るまで、ここ数年はダブルの交配に熱心に取り組んでいるようです。

ところで、交配で目的の花が出て来る確率はどれくらいでしょうか。さらに、栽培面積と年月、そして手間を考えると気が遠くなるようです。そこでちょっと考えてみました。人気の形質となれば、数年たてばホームセンター等で簡単安く手に入るようになるんじゃないかと。無菌播種しなければならない上に、播種から開花まで5年以上かかるエビネでも、1株10万円以上したものが数千円になるまで20年もかからなかった。播種が簡単で3年で開花するヘレボラスなら10年くらいで同じレベルになるのではないか? ならば、人気の形質はプロに任せて、安くなるのを待って買った方が効率が良いだろう・・・と。だいいち、プロと同じ目標を立てたところで、親株からなにから全ての面で劣勢なアマチュアが、プロ以上の完成度のものを作れる確率は低いでしょう。

交配の目標は人それぞれと思いますが、高価で取引されているような花を自分でも作出できたらなあと、ついつい華やかな流行花を手本にしてしまうのが人情です。しかし、交配から開花までには年数がかかることを忘れてはいけません。交配から開花までの間に、現在数万円で取引されているものでも、数千円にまで下がると同時にありふれたものになるのが普通です。折角苦労して育てたのに、より完成度の高いものが大量に販売されるのを見るのは面白くありませんね。どうせ交配するなら、自分のところにしか無い花を目指すのが趣味交配の醍醐味でしょう。それで私はプロがあまりやりそうにない、つまり地味~な交配目標を立てようと考えました。幸い、ヘレボラス属には特徴を持った沢山の原種があります。これらの特徴を園芸品種に取り入れる事を考えるのも楽しいでしょう。私自身、沢山の交配を行なっているわけではありませんが、その一例を紹介しましょう。

デュメxピコティーNo.1


まずは写真の説明です。左側は種子親の原種デュメトルム。これにホワイトピコティー(ダークネクタリー)の花粉をかけて、得られたF1が右の花。花径は左のデュメが3cmで、右のF1が5cm弱。親のピコティーは花径8cm以上あります。

この交配の目標は、我が家の狭い栽培面積でも楽しめるように、株全体を小型化し鉢植え栽培に適した大きさにすること。触ると痛い葉を柔らかな感触にする事。それに夏以降に葉を落葉させて、ヒブリダスの葉の見苦しさを無くす事です。つまり、原種H. dumetorumから、小型の草姿、夏枯れ性、葉の柔らかさをヒブリダスに取り入れる事にしたのです。

とりあえず、初花ですが、草丈10cm程で開花してくれました。また、地色は緑色ですが、ピコティー&ダークネクタリーが連動して入ってくれました。これは予想通りです。全部で20株程栽培していますが、残りの株がどうなるか楽しみです。F1では完成度が低いので、さらにバッククロスなど行なわねばなりませんが、気になるのはデュメトルムとヒブリダスのC-value(核1個あたりのDNA含量)の違いです。C-valueの異なる種間雑種は不稔になることが多いので、後代が得られるかどうかも重要なチェックポイントでしょう。

下の写真は、昨年春にも紹介した花粉親のピコティーです。
MotherPico.jpg


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テーマ : ☆クリスマスローズ☆
ジャンル : 趣味・実用

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ヘレボに反応するもみじです。

個人の交配って、やっぱり後手後手になりますよね。

確かに数年前、必死になって探してやっと手にしたヘレボが
最近ではホームセンターで大量に売られてたり
ネットでその頃の半額以下で売られてたりすると
あの努力はなんだったんだろう・・・?って
複雑な心境になる今日この頃です。

目先を変えた目標を持つ! 目からウロコでした。
原種で開花を見込めそうなのは、今年はアトロしかありません。
よ~く考えて交配相手を選びたいと思います♪

いただいたピコティー、私の管理不足のせいで、今年はもしかしたら咲かないかもしれません。
すみません。
もし咲いたらまたご報告にあがります。

夢??

 交配に反応しています。(笑)
黒系の花、昨年「10本」と言われましたが「13本」の花茎が伸びてきました。
もう一度やってみます。
失敗で元々。チャレンジ精神を持ち続けたいです。

しかし、昨年の半額でダブルが販売されてました。
多肉もそうですが、考えさせられてしまいます。

もみじさん、こんばんは。

>個人の交配って、やっぱり後手後手になりますよね。
トレンドみたいなのがあって、ほとんどの人が同じ方向で交配を始めちゃうんですね。すると、当然プロが勝ちます。・・というそうして先取り出来る人がプロなんですね。

>目先を変えた目標を持つ!
珍妙な目標になってしまうのも考えものですが、自分なりの理想像を描いてみるのが大切だと思います。それが現在世の中に無いものであれば自分で作るか!って気合いを入れます(笑)。既に売られているなら、手頃な値段になるのを待てば良いのかなあ・・と。

今、私が交配の目標として考えているのは、デュメを使った小型化以外に、オドルスやボッコネイを使った香りの良い花。葉の繊細さなど草姿に関わる事です。それに優美な下向き花を沢山着ける事。これらの親に使えそうな株なら安く手に入るでしょ? これが一番肝心だったりして!(爆)

まっちゃん、順調に行ってますね。

ダブルの開花株を買った事が無いのですが、昨年の半額ですか!(驚)これまでヘレボを栽培していなかった生産者も続々参入している様子なので、価格は凄い勢いで下がると思いますよ。

特にダブルは総当たり戦みたいな交配をしているでしょうから、数年内によりどりみどり状態になるでしょうね。わたくし的には、ダブルの受け咲き路線はヘレボ・ダリア化計画みたいな感じがしていて、あまり面白みを感じません。ま、天の邪鬼なんですが、ヘレボ本来の良さってそういうものかなあ??と感じています。何年見ても見飽きない花が良いなあ・・・。

人気者

クリスマスローズって人気あるのですね。朝日新聞(矢澤秀成)で2回に亘って紹介されていました。交配も楽しそうですが、成果が出るまで数年と時間がかかり根気が必要ですね。私にはとても待てません。それにしても一株、数万円もする品種もあるとのこと、それでも好きな人は購入されるのですね。

栽培農家へ

昨日、うさぎさんと栽培農家へ行ってきました。
こんな近くにあったなんて知らなかったのです。
ひょんなことから(ブログに説明)知ったのですが、行ってびっくりです。
開花株がずら~っと並んでいました。

とりあえず3鉢、めぼしい色を選びました。
おまけの一鉢をいただき、4鉢です。
ダブルの3年株もずらりと。
来年、開花株として販売予定だそうです。
こうなると、価値観がど~んと下がりそうですね。
花としては、バラも含め、飽きの来ない一重を好みます。
って言いながら、セミダブルなんぞ見て回ったり。

こうして、ヘレボは順調に進んでいますが、メセンは…?
ハイ! がんばってみます。(笑)

急に人気者に・・

高柳さん、こんにちは。
2月半ばだというのに春一番が吹いて、今日もポカポカ陽気ですね。冬はどこに行ったのでしょう。

ヘレボラスは5年程前から急に人気が出たのですが、「クリスマスローズ」という名前も一役買っているでしょうね。ただ、現在「クリスマスローズ」として販売されているもののほとんどは、もともと「レンテンローズ」と呼ぶばれていたものです。レント(四旬節)の頃に花が咲くので名付けられたのですが、覚え易く人気の出そうな名前に変えられてしまったわけです。2月なのに何故クリスマス?と思われる人も多いでしょうが、そんな理由があるのです。本来のクリスマスローズは同属別種で、やや早咲きになりますが、日本ではクリスマスの頃に咲かないのでやはり何故??という気持ちにはなります。

たしかに開花株は高価ですね。私は開花株を買ったことはほとんど無くて、種子を買ったり交配しては選抜しています。株を購入するとウイルスも一緒に持ち込みそうで怖いというのも、実生にこだわる理由の一つです。それと、高価な花はネット上や展示会で飽きる程見る事が出来るので、自分で買わなくても良いなあ・・と思ってしまうからです。オリジナル交配の結果を楽しみにしていると、3年くらいあっと言う間に過ぎてしまいますよ。是非チャレンジしてみてください。

生産農家

まっちゃん、お近くに生産者がいらっしゃるなんて羨ましいです。沢山の開花株を見ているだけでお腹が一杯になっちゃうかも(笑)

価格がその花の価値を決めるものとは思いませんが、ついつい気にしてしまうのが人情ですね。

さて、ここ数年のヘレボラスを見ていると、記事にも書きましたが、かつてのエビネを思い出します。地味な色がほとんどだったエビネですが、人工交配と無菌播種技術が進んで、クリアな花色の個体が沢山作出されるようになりました。すると、小はセミプロから大は大企業まで参入して、あっという間に大量生産&コストダウンのお祭り状態になりました。従来から株分けで増やされて来た銘品などはどこかに吹き飛んでしまって、名無しの交配株が安価に大量に供給されるようになったのです。実生ですから個体によって少しずつ顔の違い、当然のことながら品種名はありません。キャッチフレーズは「世界にたった一つの花」でした(笑)。

なんだか、今のヘレボの状況と重なりませんか?。自称育種家の人も、ほとんどが10年以下の経験しか無いようですし、ちょっとはしゃぎ過ぎのように感じます。隣の芝生が気にならないというと嘘になりますが、トレンドやお仕着せでない、自分なりの理想像を時間をかけて考えて行きたいと考えています。業界に対する皮肉っぽい話になっちゃいました。

昔の品種

おはようございます。

生産農家庭へ伺ったとき、1番に目に入った鉢がありました。
ちょっと大株で「昔の花」だそうです。
欲しいな~と思ったのですが…
置いてきちゃいました。
しかし、後ろ髪ひかれてます。(笑)

多肉もそうですが、収集し始めの頃、どこでも販売しているものではありませんでした。
うさぎさんと、うろうろ探したものです。
それがブームになった今、考えられないことになっています。
恐い程です。
それだけ「裕福」になってきたのでしょうね。

子育てが終わり自分の時間が持てるようになって、やっと趣味に費やす時間と余裕ができたのですが、今時の方は、子育てしながら趣味を、幸せですよね。
(ひがみでしょうか 笑)
それに乗った「生産者」がいるだけなんでしょうけど。

愛でながら育てたい、この気持ちをず~~っと持ち続けていきます。

世間は狭い!

私が言う「生産農家」cconoconoさんもご存知の方でした。

不思議なご縁ですね。
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Author:conocono
花好きおじさんの園芸と植物に関するあれこれ。
たまに作り話もあるので要注意。

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