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蚊連草は遺伝子組換え植物では無い

某ホームセンターの園芸コーナーで、久しぶりに「蚊連草 」の苗が大量に並んでいるのを見かけました。1993年7月に伊藤忠アグリシステムから販売されて以来、数年毎に消えたり現れたりする不思議な植物です。

最初に売り出された時は、新聞記事になるほど話題になりました。正確な記述は忘れましたが、「遺伝学者のファアンリーニ氏が、実験的遺伝子移行技術により、蚊が嫌う成分(シトロネラ)を作る遺伝子をシトロネラ草からニオイゼラニウムに移して作った」というものです。

実験的遺伝子移行技術・・・オイオイ、なんじゃそりゃ???

シトロネラ草はイネ科、ニオイゼラニウムはフウロソウ科。交配なんて出来るはず無いですから。なら遺伝子組換えなのか?・・・ということで、今でも蚊連草は遺伝子組換え植物だと思い込んでいる人も少なく無いのではないでしょうか? 当時、この植物がどのように作られたのかが話題になりました。ところが、いくら調べても「遺伝子移行技術」が、具体的にどのような技術なのか判りませんでしたし、遺伝学者ファンリーニ氏なる人物も実在するかどうかすら確認出来ませんでした。

そんな事を思い出しながら、さて、今はラベルに何て書いてあるのかと見てみると・・・


「蚊連草は遺伝学者ファンリーニ氏が長年の実験的異種交配により研究開発した植物です」


おお! ファンリーニ氏という記述は健在(笑)の様子。その後が微妙に違っていて、今回は「実験的異種交配」となっています。何だ、種間交雑か・・・。ローズゼラと何か別種を交配したのでしょうかね?

蚊連草が登場した頃は、遺伝子組換えが夢の技術でした。本当は種間交配で出来た植物だった蚊連草ですが、遺伝子組換えで作られた植物であると、お客さんが勝手に勘違いしてくれるような巧妙な宣伝文句を考えたのでしょう。確かに、品種改良で普通に行われている交配(種内、種間等)だって、系統から系統へ、あるいは種から種へ遺伝子を「移行」させているのだから、結果的には遺伝子組換えを行っている事にはなるのだけれど、現時点では、「交配」と「遺伝子組換え」は別の技術ということになっています。

最初に売り出された当時とは違って、遺伝子組換え植物の評価が割れている現在、組換えを思わせる文句は拙いと思って、異種交配という説明に変更したのでしょう。まさに商品は時代を映す鏡です。また数年すると「遺伝子云々」に変わったりして(笑)・・そういう時代になって欲しいものです。

ちなみに蚊香龍(カコロン)という名称で販売されているものは、蚊連草と同一のもの(コピー商品)です。蚊連草は種苗特許が取られていないようなので、名称だけ変えて(登録商標になっているのかな?)売らせてもらったとのこと。「蚊がコロン」となるからだそうな。なかなかのネーミングだとご満悦の様子でした。面白い事に、ネット上では、蚊香龍も遺伝子組換えで作出されたと説明されている事が多いようです。蚊香龍はこっそりコピー品なので、公にはそんな説明されてないのに。誰かが創作したんでしょう。

*ネット上では、蚊連草が遺伝子組換え植物という情報がコピー&ペーストで増殖しているようです。間違った成分名「シトロネール」(正しくはシトロネラール=citronellal)と合わせてgoogle検索をかけてみると・・
「蚊連草 シトロネール」=約40件 2007年6月30日
気が向いたらまた検索してみよう。コピペでの増殖速度が判るかも(笑)

2007年7月6日・・・154件! 急上昇中!!
夏ですね~
「シトロネール」を「遺伝子組換え」で組み込んだという説明が、どんどん増殖しています。売っている方は一言も「遺伝子組換え」とは言ってないんですけど、誰かの勘違いがどんどん拡大再生産されて行く~。そもそも成分名の間違いに気がつかないような人が、理解も無く真偽も確かめずにコピペしてネットに公開するのって、いったいどういう了見なんでしょうね?
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テーマ : ガーデニング
ジャンル : 趣味・実用

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出てきた~!

 この季節になると必ず出てくる「ゼラ」
そう言う私も随分前、センターに通っている頃、仲間と煮汁を使い「蚊取りスプレー」なるものを作ったことがありました。
詳しい配合は忘れましたが、効く人には評判良。
運悪く?皮膚疾患の出た私は??
容器は処分しました。
信用性が何%なのか分かりませんが「信じるものは救われる」でしょうか。

信じる方が居るから、栽培されてるんでしょうね。

シトロネラ草の香気成分に蚊の忌避効果があるそうで、それが本当なら煮汁よりも、アルコール抽出物の方が良いかも知れません。煮出すと、揮発性の香気成分(たぶんシトロネロール等の揮発しやすい成分)が飛んでしまって、必要無い成分が残るように思います。残った成分が皮膚に影響したのかどうかは判りませんが。消毒用のアルコール(70%エタノール)に葉をそのまま漬込んで一晩くらい置けば良いでしょう。ただ、皮膚に直接塗るのは避けた方が良いでしょうね。それじゃ意味ないのか・・・?

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花好きおじさんの園芸と植物に関するあれこれ。
たまに作り話もあるので要注意。

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