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ヘレボラスの遺伝(ピコティのケース/その1)

2月27日の記事「マザーピコティー」は、購入したMix種子から偶然出て来たので、その育成経緯は知るすべもありません。どのような原種が関わっているのか、ピコティーという形質にいくつの遺伝子が関わっていて、後代の形質がどのような分離比になるのか・・・。これらを推測するためには、とりあえずセルフクロス(自家受粉)するのが便利です。セルフクロスにより、隠れていた形質が見やすくなり、親がどのような個体であったかを推測しやすくなります。

さて、マザーピコティーについてセルフクロスしてみました。ところが、これが全く授粉しませんでした。もっと他株との交配をしても良かったのですが、当時は開花株が売られる事はあまりなかったため適当な株を見つけ出すことが出来ず、この年はあきらめる事になりました。翌年、セルフはあきらめて白花と交配することにしました。同じ白花でも株が違えば遺伝的背景は異なるため一概には言えませんが、花の色素を作る遺伝子が劣性ホモになっていると考えられます。従って、白花とピコティーを交配することにより、ピコティーの形質が優性なのか劣性なのか、そして手持ちのピコティーはホモなのかヘテロなのかが判って来ます。

本当は純白花の株が欲しかったのですが、残念ながら若干ブロッチの入ったものしか入手出来ませんでした。この白花にピコティーの花粉を交配、採種しました。初夏に稔った種子を播いて、開花まで最低3年を辛抱強く待ちます。

ピコティーの交配結果

結果がこの写真です。
左上の写真「P」がマザーピコティー(花粉親)で、種子親は右下の「3」に近いものでした。約20株のF1(交配一代目)を育て、現れたのはピコティー+ダークネクタリー(写真2と3)と白花+緑ネクタリー(写真3)のどちらかでした。そして、その出現率は1:1でした。

さて、この結果から推測される遺伝様式はどのようなものでしょうか? また、このピコティーを使ってさらにどのような交配が考えられるでしょうか? 次回から順を追って考えてみる事にしましょう。
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はじめまして。

興味深く読ませていただきました。
遺伝に関しては、学校で教えてもらったメンデルの法則ぐらいの知識しかないんですが。

ここに書かれていることを実践するだけでも数年かかりますよね。
気の遠くなりそうな話ですけど、交配をやってみたくなりました。

今、頭の中で、「ピコと白」「ダークネクタリーと緑ネクタリー」の
優劣性の組み合わせがぐるぐる回ってます。

今後のお話、楽しみにさせていただきます。

こんばんは。

あの花とこの花を使ってこんな花が出来たらいいな、
これを母親にしてこいつを父親にして・・・
出てくるのはどんな花?
種を蒔いても最低2、3年は掛かるからこそなんでしょうが
益々遺伝の不思議な世界へとのめりこんでしまいそうです。
交配とは難しいものですね。 それでもやっぱり見果てぬ夢を追っかけてしまいそうで怖いなぁ。
興味深い記事、次も楽しみにしていますね。

それはそうと、無謀にも地植えにしたメセンさんたちを
救済しようと思います。
植え替え時期はやっぱり今頃ですか?
というか、やり方まったくわかりませんです。
今度教えてください。

解らない点はご遠慮なく

もみじさん、はじめまして。
メンデルの遺伝法則のうち、とりあえず「優性の法則」と「独立の法則」は忘れてくださいね。ちょっと楽になったでしょ? あれは間違いとは言いませんが、ごく限定された現象ですから。なにしろ100年以上前の知見ですので仕方ありません。むしろ、現在でもそのままの内容で教科書に載っている方が不思議なんです。・・・って言うとオカルト科学者か?と思われるかも知れないので困りますが(笑)、どうぞご心配なく。遺伝の仕組みを考えながら交配すると3年間はあっという間です。

そうそう、解らないことがあったら遠慮なくご指摘くださいね。文章が下手なので。

chikoさん、完成度の高い個体というのは出現率が低いですから、おおよその遺伝の様式が解れば楽しいかなあ??って感じでやってます。良い個体は数をこなさないと出てこないですね。この辺はプロにまかせようかと思ってます。もちろん自分が交配したものから出ればラッキー!!です。

地植えメセン、その後調子悪いですか? もし良かったらそのまま実験ということでどうでしょか? 植え替えの適期は9~10月なんです。でも地植えで梅雨時に過湿になるようであれば、根をあまり崩さないように掘り上げて鉢に移しても良いと思います。秋の植え替え方法は本サイトの方にありますからご参照くださいね。

調子悪いどころか・・・

足袋型の子が異常にデカクなっています。
気持ち悪いくらい大きいんです。
特に調子が悪いということもありません。
今年も立派に脱皮し、お花も見せてくれました。
植え替えの適期までこのまま様子みようかな。
実験的に、、というのもいいかもですね。
あまり地植えって聞きませんし(^^;

栄養状態が良いからかな

気持ち悪いくらい大きいというと、例えば29cm, 5Eサイズとか?
地植えなんてほとんど聞いた事ありませんね。自生地ではもちろん地植え?ですが。今秋もちゃんと脱皮して開花したら、希有な例としてBBSに投稿していただけると有り難いです。

私の見識もメンデルのえんどう豆どまりでしたが…
確かに、遺伝を4分割で説くのはかなり乱暴ですよね。
専門的な事は、本当に何も解らないのにとてもワクワクしてしまいました。
始めの頃は嫌で仕方がなかったヘレボの遺伝子のゆらぎに、今は何故か惹かれます。

特殊性と普遍性

エンドウの中でも特に教科書に載っている7つの形質に限って言えばメンデル説が成り立つんですが、同じエンドウでも他の形質、あるいは他の植物にまで普遍的に成り立つのかというと、「分離の法則」だけなんです。その分離の法則は、誤って「F2の形質が3:1に分離する」事と教えられることが多いので、「メンデル説には普遍性が無い」とか「現実はそんなに単純じゃない」と思われている事は残念です。

同じ株でも年によって(環境によって)変化するのを見れば判る通り、遺伝子だけで全てを語るのは暴挙ですが、だからと言って、全てを「現実は複雑だ」と言い切って判ったような顔をするのもまた愚かな事と思います。ヘレボを題材に、少しずつ整理して考えて行けたらと思います。私はたいした株は持っていませんが、そんな事を考えながら世話をしたり交配していると、どの株も興味深くまた愛しく思えるのが不思議です。
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Author:conocono
花好きおじさんの園芸と植物に関するあれこれ。
たまに作り話もあるので要注意。

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