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ゴールド祭り?

昨日はどこかでゴールドの遺伝が話題になったらしく、「ゴールド」や「劣性遺伝」などのキーワード検索で訪問された方が大変多かったです。

ヘレボラスの交配をきっかけにして遺伝について勉強することは、園芸の楽しみとしてとても良いことのように思われます。ただし、気をつけねばならないのは、「ゴールドは劣性」、「ピコティは優性」のように、単純に白黒つけられる話では無いということです。「単純では無い」と書くと、今度は「遺伝は奥が深い」といった単なる理解放棄や、「遺伝子だけでは語れない」といった文句で始まる神懸かり的な話に持って行かれてしまう事が多く、それはそれで全く困った話ではあります。

そのような困った話になってしまう原因は、一つの形質が一つの遺伝子によって支配されている・・・という誤解にあるのだろうと思います。「ゴールド」を例にすれば、「ゴールドにする遺伝子」が一つある。即ち、一つの遺伝子の有無や優性劣性で花の色が決まる・・という誤解です。しかし実際には、一つの形質には複数の遺伝子が関わっていることが多いものです。一つの形質が発現することは、我々が何かモノを作る時と似ています。一つ一つの材料を調達し、それを順次組み立てていく・・・その一つ一つのプロセスに異なる遺伝子が関わっていると思っていれば間違い無いでしょう。そのように多数の遺伝子が、ある時には相互作用を起こしながら花の色や形などの形質を作り上げて行くのですから、話は複雑にならざるを得ません。その複雑さを「遺伝の奥深さ」や「遺伝子以外の何か」で片付けようとするのは、単なる思考放棄でしか無いと思います。

もちろん我々は全ての遺伝子を知っている訳ではありませんから、便宜的に「ゴールドの遺伝子」といったものを想定するのです。そして交配実験を行い、一つの遺伝子では説明に困る現象が起きたら、複数の遺伝子に分けて考えるのです。しかし、交配を始める前によくよく植物を観察していると、「ゴールド」という形質は複数の遺伝子(当然これも便宜的な想定になる)によって支配されていることが判ります。一つの形質にいくつの遺伝子が関わるかを想定し、交配と観察によって遺伝様式を推定して行く・・・そのあたりが育種のセンスに関わって来るのだと思います。

Ashゴールド
Ashゴールド2

↑一応、これをゴールドネクタリーと呼びましょう。

Ashイエロー
Ashイエロー3

↑こちらは上記ゴールドネクタリーの兄弟株です。

この2つの花を見て、いくつの遺伝子を想定出来るか・・・。
「黄色に赤いフラッシュが入る遺伝子」「薄い黄色の遺伝子」「雌しべを赤くする遺伝子」「雄しべを黄色くする遺伝子」「雄しべを緑色にする遺伝子」・・・というような想定しか出来ないようなら、それは勉強不足・・・表面上の形質に捕らわれているだけです。とりあえず交配しながらでも良いですから、植物生理学や他の植物での事例などを沢山調べるべきでしょう。単に花を愛でるだけでなく、その背後にある現象を思い描くのもまた楽しいものですから。
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テーマ : ☆クリスマスローズ☆
ジャンル : 趣味・実用

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こんばんは。
ゴールドを受粉親として、黄色やアプリコットベインいり(ネオンもどき)を受粉させたら、子房が黄色や黄緑色で膨らんで来ました。これも遺伝の何かサインを示しているのでしょうか。

ゴールドは子房も黄色いので、その色が現れただけでしょうね。花粉親の性質は子房の色には影響しません。
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花好きおじさんの園芸と植物に関するあれこれ。
たまに作り話もあるので要注意。

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