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花の色は重なり合って作られる?

実体顕微写真1

なんでしょう?

すぐにお判りのとおり、ヘレボラスの花被片の内側です。写真下側が芯に近い方で左上に縁が見えますね。薄紫の地色が周辺に行くに従って濃くなり、全体にブロッチがちりばめられている、昔からあるごく普通の花です。こうして拡大してみると、ブロッチは適当に散らばっているのかと思っていたのにある程度は決まりがあるように見えませんか? 白い筋つまり維管束にまとわり付くように並んだブロッチが多くありませんか? 維管束を道路に見立てれば、赤いブロッチは道路沿いに並んだ建物のようです。維管束沿いのブロッチに比べると孤立したブロッチは小さめに見えます。

実体顕微写真2

もう少し拡大してみました。中央、縦に維管束がはしっています。
ブロッチが細胞の集まりであることが良く判りますね。赤い細胞は比較的細長く、レンガを積んだように並んでいます。赤くない細胞は比較的丸い形のように見えます。

表面

拡大倍率は変わりませんが、光の透過度を上げて細胞の形をもう少し良く見てみることにしました。中央やや右上の赤く細長い細胞の集まりが「ブロッチ」部分です。ピンク色の細胞がいわゆる「地の色」の部分です。赤い細胞とピンクの細胞を比べてみると、ピンクの細胞はジグソーパズルのピースのように変形した形になっています。

横断面

次に、花被片を薄く切って(キャベツの千切りをもっと薄くしたように)断面を観察してみました。写真上側が花の内側、つまりブロッチのある側です。赤い細胞が表面に並んでいる様子が判ると思います。ピンクの細胞はどうでしょう? 下側を見ると判り易いのですが、表面と言うより一段内側にあるように見えます。上側の赤い細胞の下にもほんのりピンク色が見えますね。

以上の観察をまとめると・・
■ ブロッチは維管束に沿って並んだものが多い
■ ブロッチを作る赤い細胞は、花被片表面で細長く四角い形をしている
■ 地の色の色素は花被片表面から一層下の不定形の細胞にある

こうして見ると、細胞の色は、その細胞の位置や形と密接な関係があるようです。細胞の位置や形が違えば細胞内の環境(例えばpHなど)も違うことでしょう。それが原因で色の違いが出ているのかも知れません。話が逸れますが、もし細胞のpHが色の違いを決めているのだとしたら、花の色を決める遺伝子は、色素を作る遺伝子では無くてpHをコントロールする遺伝子ということになりますね。

この一例だけで決めるわけには行きませんが、ヘレボラスの花の色は、表面と内部の2つの層の色が重なり合って出来ている可能性が見えて来たと思います。それぞれが別の遺伝子で制御されているとすれば、この細胞の重なり合いを上手く使って複雑な色を出す事が出来るようになると考えられます。

他の色の花も気になりますね・・・
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テーマ : ☆クリスマスローズ☆
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花好きおじさんの園芸と植物に関するあれこれ。
たまに作り話もあるので要注意。

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