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4月1日(八重山旅行3日目) 祖納、白浜林道

4/1 (つづき) 
星砂の浜のレストランで昼食後、祖納(そない)の浜・・・と勝手に呼んでいる浜まで移動。

ヤシの実
西表の浜では良く見かけるヤシの実。ココヤシでしょうか? 西表島で結実するのかどうか知りませんが、たぶん遠い南方から流れ着いたのでしょう。島崎藤村作詞の童謡「椰子の実」が自然と頭の中に流れます。もっとも、この歌の舞台は渥美半島なんですけど。

祖納のがけ
この浜の背後はすぐ崖になっていて(駐車スペースは崖の上)、崖にはアダンをはじめもろもろの植物が張り付いています。植物を見に行きたいのですが、いつ崩れて来るかと思うと怖いです。数年前に来た時とは崖の形が変わっているので、ここ数年の間に崩れ落ちたのでしょう。実際、大きな岩が落ちてるし・・・

コウトウシュウカイドウ
崖に張り付いた植物のひとつ、コウトウシュウカイドウ
日本原産ベゴニアの一種です。写真を撮ったら、即退散です。

ボタンボウフウ
岩の隙間に根を下ろすボタンボウフウ
長命草と呼んだ方が馴染みがあるかも知れません。写真中央のピンクの花はイリオモテアザミ。

コンロンカ
コンロンカ
萼の1片が白く大きく発達します。花は星形をしていていかにもアカネ科らしい感じです。
一時期、「ハンカチの木」として鉢植えが出回ったことがありますが、ハンカチノキは全く別の植物です。

金城旅館
白浜集落の金城旅館が今日の宿です。

白浜林道
荷物を置いて、夕食まで裏手の旧道を散策します。
なんと道路が崩れ落ちていました。昨年10月の台風の被害でしょう。ここまで崩れてしまうと復旧させるのかどうか・・・。相当の費用がかかりそうです。あまり使っていない旧道ですから、当面このままでしょうか。

ギーマ
ギーマ
ツツジ科の植物で、日本に自生するブルーベリーの仲間です。

オオバイヌビワ
オオバイヌビワ
オオコウモリの好物

ハマイヌビワ
ハマイヌビワ・・・たぶん

ナンバンギセル
ナンバンギセル

アダン
まだ青いアダンの実

金城食事
金城旅館で夕食
夕食後は定番のヤエヤマボタル観賞
旧道ではまだ一度しか出くわしたことがありませんが、懐中電灯を持ってサキシマハブに気をつけながら歩きます。写真は・・無し。網膜に焼き付けておきます。

4月1日(八重山旅行3日目) 西表野生生物保護センター、星砂の浜

4/1  西表野生生物保護センター見学、星砂の浜散策

朝から曇り空です。雨は降りそうにないので一安心。
宿で借りたレンタカーで、まずは近くの「古見のサキシマスオウ群落」へ
サキシマスオウ入り口
正面の御嶽(鳥居があるから神社と兼用?)の脇を通って裏手にサキシマスオウの木の群落があります。御嶽の裏側は本来神聖な場所であることが多いそうなので気が引けますが、観光名所として表示されているので入ってみます。

サキシマスオウ
前良川(まいらがわ)の岸に沿った湿地に生育しています。板根が発達し、うねるように伸びています。

サキシマスオウ2
西表島も台風の被害が酷かったようで、何本ものサキシマスオウが倒れていました。こうして見ると板根は地中では発達していないことが判ります。土中は意外に根が少ないようですね。だから簡単に倒れてしまうのでしょう・・。

続いて「野生生物保護センター」を見学
イリオモテヤマネコの資料等の展示がありますが、有名なところなのでここでの紹介は止めておいて、近くで見た植物をいくつか・・

ハマハナヤスリ
ハマハナヤスリ
丁度胞子葉が出ています。

クチナシ
クチナシが良い香りです。

リュウキュウシロスミレ
リュウキュウシロスミレも花盛りです。

イリオモテアザミ
浜で咲いていたイリオモテアザミ

ハマユウ
ハマユウ

モンパノキ
モンパノキ

ハマボッス
ハマボッス

アオガンピ
岩の上には、アオガンピやハリツルマサキ、それにハマユウまでが張り付いています。なんだか健気ですね。

星砂
星砂〜☆

星砂の浜で昼食(八重山そば&黒紫米)

(西表島1日目-2へ続く)

クサミズキ

先日の石垣島旅行で、書店に立ち寄ると「奄美大島の絶滅危惧植物」という本が目にとまりました。購入してパラパラとめくっていると、クサミズキの変種であるワダツミノキについての記載がありました。

奄美の絶滅危惧植物/南方新社/著者:山下弘
「果実は紫黒色に熟し、悪臭がある。」「絶滅危惧の主要因:道路工事、土地造成、薬用採取」
(最近クサミズキの変種とされた、奄美大島自生のワダツミノキについての説明として)

この本でも果実に悪臭があることになっていますが、クサミズキの果実には特段強い臭いはありません。葉を千切ったりもんだりしても草の匂いがするだけです。ミズキ(水木)に似ていて、開花時に強いガス漏れのような臭いがするため「臭水木」というわけです。実際にこの植物を見た人は少ないでしょうし、ましてや花を見た人はもっと少ないので、誤った説明が訂正されないのでしょう。

それはともかくとして、薬用採取が絶滅の要因とされてしまっています。ワダツミノキやクサミズキが薬用として片っ端から採取されているというのです。同様な記述は次の本でも見られます。

レッドデータプランツ/山と渓谷社/解説:横田昌嗣
「もともと個体数と自生地が少ないうえ、制ガン剤成分を高濃度に含有することが近年になって知られるようになり、薬用の栽培と採集で個体数が急減している。」


採集で個体数が減るという表現は解りますが、栽培で減るというのはどういう意味でしょう。自生している木を掘り上げて持って行ってしまったという意味でしょうか。草本植物なら、掘って持って行って株分けで増やすからだろう・・と解釈出来るのですが、結構大きくなる樹木ですから、この文の解釈に苦しみます。

この本のような調査内容を踏まえて、沖縄県では県内のレッドデータ植物を選定し、その保全対策について資料をまとめています。
www3.pref.okinawa.jp/site/contents/attach/11149/06-shokubutu.pdf
この資料には次のような記載があります。

「減少の要因:もともと個体数と自生地が限られている。自生地の開発。薬用の採集。」
「保全対策: 生育地の保全。御嶽林など可能な限り保存する。増殖による利用の啓発。」
「執筆者名: 新里孝和・伊波善勇」


やはり薬用の採集が減少の一因とされて、それを踏まえて、増殖による利用の啓発を行うことになっています。


以前の記事でも紹介しましたが、クサミズキにはカンプトテシンというアルカロイドが含まれていて、DNAの複製を阻害する強い活性があります。この活性を利用して開発されたのがカンプトテシン製剤で、広く世界中で制癌剤として販売されています。そして、この制癌剤を開発し生産しているのがヤクルト本社です。もし薬用の採集で絶滅しそうだというなら、それはヤクルト本社が犯人ということになります。それとも、民間薬としての利用が多いのでしょうか。

まず製薬のための利用についてですが、世界中の需要に対して安定供給することが製薬会社の大きな任務となります。クサミズキの野生植物は「少ない」などというレベルでは無く、探しまわっても滅多に見つかりません。そのような野生植物を探しまわっていて、世界的な需要を賄うことが出来るのでしょうか。という訳で、これは現実には有り得ない話です。

実際の原料カンプトテシン生産は、下の写真のように、畑で栽培されたクサミズキからの抽出によっています。
クサミズキ畑

育苗施設でタネを播いて苗を育て、数年間、畑で栽培したものを収穫(樹木なので「切り倒して」)抽出材料とします(下の写真)。
収穫

しばらくすると切り株から数本の「ひこ生え」が出るので、これをまた数年かけて大きく育て収穫します。この繰り返しで、1本の苗から3回程度収穫出来るのだそうです。この畑は広大で、自生植物を採取しただけでは、需要を満たすことなど出来ないことが直ぐに判ります。県から啓発などされなくても、薬を安定に供給するためには、ここまでやるのが常識です。

ならば、民間療法で頻繁に使われるのでしょうか。これも有り得ない話だと考えています。「健康に良い」という程度の「薬用」であればともかくとして、ガンの治療を民間薬に頼る人は少ないでしょうし、カンプトテシンの強い毒性を考えると、百害あって一利無しです。素人が聞きかじりの知識で使いこなせるような植物ではありません。もっとも、「薬用」と聞いただけで有り難がって、自生植物を探して持ち帰る人が沢山いるのかも知れませんが・・。

一般的に「薬用植物」と聞くと、民間療法的な利用方法を思い浮かべる人が多いのです。つまり、薬草の達人がいて、深山に分け入って希少な野生の植物を掘り取り、薬缶で煎じて飲むようなイメージです。恐らく、先に挙げた本の著者や編者達もそのようなイメージで、「薬用に使えるらしい。だから数が減ってしまうのだ」と想像してしまったのでしょう。一口に「薬用」と言っても、煎じ薬として使うものから、クサミズキのように成分を抽出・精製し、さらに化学的修飾を経て、やっと使えるようになるものまであります。植物の研究者は薬学方面には疎いことが多いので、このような一般的に信じられているような「イメージ」による誤解が生じるものと思われます。ニオイについてもそうですが、何故、著者達は本当のことを確認もせずに本や資料を書いてしまうのでしょうか? 

石垣島に関して言えば、野生のクサミズキは海岸林に生育していることが多いようです。海岸沿いの道路に面した林は、リゾートホテルや各種商業施設、別荘用地として伐採されることが多く、このような開発に伴って個体数を減らしている可能性が高いものと思われます。6年程前に確認した野生株の自生地は、既にすぐ隣まで宅地造成が進んでいましたから、もう伐採されてしまったかも知れません。

3月31日(八重山旅行2日目) 於茂登岳登山〜西表島へ

3/31 於茂登岳登山〜高速船で西表島へ

日差しは無いものの雨の心配は無さそうなので、午前中は沖縄県最高峰の於茂登岳に登り、植物観察することにしました。最高峰といっても500m程度なのですが・・。朝一番でいつも利用している「石垣島レンタカー」に車の空き状況を尋ねると、驚いたことに全て出払ってしまっているとのこと。慌てて他のレンタカー会社に電話したもののどこも出払っていて、やはり春休みなのだなあと変に納得しました。4〜5件目でやっと空きが見つかったものの、ホテルからは遠いため迎えに来ていただくことに。結局、出発時刻は予定していたよりも1時間くらい遅くなってしまいました。タクシーに送迎してもらっても良かったのかも知れませんが、時間を気にしての植物観察も疲れるので、まあ仕方ありますまい。以下、於茂登岳で見られた植物等を紹介します。

チャボイナモリ
まずは定番(笑)チャボイナモリ。蕾が沢山着いています。
小さくて花も地味な植物ですが面白いやつです。また遊んでやりたいなあ。

おもとの滝
登山道を20分程登ると小さな滝があります。

ナガバノシマイナモリ
この滝の周囲にはナガバノシマイナモリ(=ナガバイナモリ)が群生しています。果実が沢山着いていて、残り花を数輪だけ見ることが出来ました。1〜2月に来れば沢山の花でさぞ見事なのでしょう。

ヤエヤマコンテリギ
ヤエヤマコンテリギ
一見ツルアジサイのようですが、蔓性ではありません。

ユウコクラン
ユウコクラン

ヒメサザンカ
ヒメサザンカ

ハクサンボク
葉がツヤツヤしているからハクサンボクで良いのかな?
この株は葉が大きく、花茎が赤いのが特徴的に思われます。来る度に楽しみにしていて、いつまでもここにいて欲しい株です。

ハマサルトリイバラ
ハマサルトリイバラ
まだ蕾ですが、花は釣り鐘状で可愛らしいです。

リュウキュウツワブキ
リュウキュウツワブキ
福島以南、どこに行っても見られツワブキの変種とされています。奄美大島から西表島に自生しているそうです。特徴は葉の切れ込みが深いことで、渓流型と呼ばれています。しかし、なんで琉球列島のみに渓流型が発生したのか?? 

エゴノキ
エゴノキは大木になっていて、登山道に落ちた花しか見ることが出来ないことが多いです。本州で見る物より花が大きいように思われます。もちろん個体差がありますが。

ヒカゲヘゴ
ヒカゲヘゴを見ると南国であることを実感します。

下山すると、すっかり昼食をとるには遅い時刻になっていました。西表島に渡らねばならないので、急いでコンビニに寄ってスパムおにぎりを購入。

田芋
一緒に買ったこれは何というのだろう?パッケージには「田芋」としか書かれていなくて、田芋のコロッケかと思いましたが、どうも違う。クラッカー(リッツ?)で田芋のマッシュを挟み、衣を付けて揚げたもののようです。ほんのり甘くて、クラッカーの塩味が混ざります。創作お菓子だろうか? 石垣島のコンビニは面白い。

離島桟橋から高速船で西表島の大原港に渡る。
竹盛旅館に荷物をおろし、夕食の時間まで南風見田の浜までドライブ。

オキナワスズメウリ
途中で見かけたオキナワスズメウリ
まあ雑草なんでしょうけど、果実が可愛いですね。まだ緑色のものばかりでした。

オオバギ
どこでも生えているオオバギ
蓮の葉のように葉柄が葉の中程についているのが面白い。地味ですが丁度花盛り。

ミヤコジマハマアカザ
南風見田の浜で見かけたミヤコジマハマアカザ。塩害や乾燥に強そうです。
鹿児島県では準危惧種になっているようですね。

食事
旅館で夕飯をいただきます。ご飯は黒紫米ですね。赤飯ではありません。

「餃子」が動き出した

動き出したのはもちろん事件の方だ。

回収ギョーザ、中国で中毒 胡政権、突然の軟化 対中不信緩和狙う

8月7日8時1分配信 産経新聞

 【北京=矢板明夫】中国政府は7月初め、天洋食品が生産したギョーザが中国国内でも中毒事件を起こしたことを日本側に伝えた。「メタミドホスの混入は中国国内で行われ、ギョーザ中毒事件の責任は中国側にある」と認めたに等しい。今年1月の事件発覚以後、「自分たちは悪くない」とのかたくなな姿勢を崩さなかった中国当局がなぜ、突然、態度を軟化させたのか。五輪開催を前にして日本世論の対中不信を和らげたいとの思惑があったようだ。


回収したはすの天洋食品が中国国内で出回ったというのが驚きだが、中国国内で起こった事件の詳細(被害者や症状、流通ルート)が全く判らない。なんとか丸く納めたいという思惑が見え隠れするフィクションのようにも思われる。たったこれだけの情報で、中国の事件と日本の事件が同一犯によるものと何故言えるのか。

全く情報が無いのに苛ついたのか、日本のマスコミはわざわざ中国に行って街を歩く一般市民を次々につかまえて「どう思うか?」とマイクを向けていた。情報統制の厳しい彼の国の市民からいったい何を聞き出そうというのか全く理解に苦しむ。彼らだって、出来れば忘れたい忌まわしい事件に違いないから、当然苛ついたような返事が来る。工場閉鎖で解雇された何も知らない従業員なら、むしろ被害者と言ってよいと思う。そんな苛ついた様子をわざわざテレビで流す。見た日本人も当然苛つく。その様子もまた放映する。いつからこういうのを報道するようになったのか? ただただ喧嘩を煽る野次馬のようなマスコミっていったい・・・。なんだか哀れで痛々しい。

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